外貨建て生命保険の時代になってくる?
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外貨建て預金というのがありますが、それの生命保険版がいよいよ日本でも定着しそうです。
ここに来て、大手生命保険会社各社が、外貨建ての生命保険が発売ラッシュしています。
貯蓄性が高い保険商品を外貨建てにすることによて更に多くのリターンを狙える商品になりそうです。
逆に言えば、今の時期、日本円での金融商品の設計での競争はもう厳しいのではないか?って感じです。
実際に資産運用という意味での貯蓄性の高い生命保険では、日本円以外の資産にも分散して投資するのは正解です。
これだけ金融のグローバル化すると、やっぱり卵を一つの籠に盛るのはキケンですね。
一方で、資産運用と言うだけあって、外貨建ての生命保険にはリスクもあります。
日本円建の一時払い養老保険のように死亡保険金や満期受取金が確定している堅い金融商品ではないところに留意しましょう。
つまり外貨建ての生命保険を検討する際には、そのメリットとデメリットをしっかり理解した上で検討してもらいたいものです。
①外貨建て生命保険とは何ですか?
外貨建ての生命保険とは、積立金を外貨で運用するタイプの生命保険のことを言います。生命保険会社では色んな外貨で運用していますが、主に、米ドルか豪ドルでの運用する保険商品が多いです。保険商品としましては、終身保険・養老保険・個人年金・学資保険など貯蓄性の高い生命保険が多いです。
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外貨建ての生命保険は掛金や保険金、予定利率は外貨で計算されていますので、日本で加入できる外国の生命保険みたいなイメージに近い商品ということができます。
外貨建て生命保険が日本で売られる背景
ずばり日本円の低金利が原因です。
生命保険だって金融商品の一部です。
個人年金保険のように、長期に渡って積み立てをする商品もあります。
しかも、かつて生命保険会社の商品は日本国債を中心に利率が決定されていたので、とっても安全な金融商品でした。
しかし、さすがにマイナス金利が続きますと、生命保険各社は日本円での運用が難しくなります。
実際に2017年4月には各社一斉に貯蓄タイプの生命保険の値上げが行われました。
そんなことから、さらなる貯蓄性の高い商品開発の一環として外貨建ての生命保険に注力してきているのだろうと思います。
外貨ベースの保険とは?
日本の生命保険ではたとえば、1万円払うと1000万の保障が受けられ、解約返戻金や満期保険金も決まっています。
ですが、外貨建て生命保険ではベースを外貨で計算しますので、外貨ベースでの契約は固定できますが、日本円に換算した時に必ずしも保障額等が決まってるわけではありません。
つまり為替の変動で、日本円に換算したときの保障額が変化します。
普通の方は日本円で保険を受け取るでしょうから、この外貨建て生命保険の特徴は無視できない特徴だと思います。
②外貨建て生命保険のメリット
外貨建て生命保険の一般的なメリットは以下のような点です。
・外貨ベースでは日本円建よりも利回りが高い
・為替によって為替差益が出る
・円安リスクへの素晴らしい準備になります
③外貨建て生命保険のデメリット
外貨建て生命保険の一般的なデメリットは以下の点にあります。
・為替によって為替差損の可能性があり、元本が減るケースもあります
・為替の変動で平準払い保険料の場合、途中で日本円の掛金(外貨ベースでは変わらない)が上がる場合があります
・手数料がかかる(日本円⇔外貨間の売買で保険料の払込時や保険金の支払い時に手数料がかかります)
外貨建生命保険の特徴を上記に簡単にまとめてみました。
まあ、為替の変動なんて現役の商社マンだって当てられるわけないのに、素人では難しすぎますね。
一時期流行ったFXなんかも、為替の売買で利益を出すやり方ですよね。
FXも勝った人がいて、負けた人がいます。
変額保険なんかも似たような商品で、為替リスクがあります。
変額も運用を外国の株式・債券などを使いますが、日本円に換算した場合に死亡保障等は保証されています。
ところが外貨建てでは死亡保障といえども保証がないのが基本です。
しかし、日本円建での金融商品が期待できない以上、外貨建て生命保険が今後主流になっていくかもしれませんね?
難しいところですね。
すでにソニー生命などは外貨建て生命保険を発売して、実際に好調な売れ行きなんですが、大手生命保険会社が積極的に参入するとなると、市場はあっという間に変わりますよ。
以下のようにこの夏以降、第一生命・太陽生命・住友生命・明治安田生命・日本生命などそうそうたる保険会社が続々と参入します。
・第一フロンティア生命保険は今夏にも新商品を発売
・太陽生命が7月、銀行窓口で個人年金を発売
・住友生命は三井住友銀行で先行発売した商品を7月ごろから地方銀行でも売り始める
・明治安田は8月から、銀行窓口で米ドルまたは豪ドル建ての一時払い終身保険
・同じく明治安田は8月から、営業職員チャネルで米ドル建ての一時払い養老保険
・10月、日本生命保険は10月、営業職員を通じ、傘下の三井生命保険の商品の取り扱いを始める
まさに外貨建て生命保険の発売ラッシュですね♪
あなたはどうされますか?
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